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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#5 [本・読書]

P135 哨戒・偵察チーム(scouting and reconnaissance team)――“哨戒”は海で使われることが多い言葉だが、陸上ではこの訳注のような意味もある。

P328 隠蔽壕(cold position)、P352 射撃壕(hot position)――この訳語(というより用語)には苦労したが、『旭日の鉄騎兵 満蒙に吼ゆ』(蔭山琢磨著・歴史群像新書)を読んでいて発見した。“啓開”も本書に使われていて、そのほか、P385“駐鋤”など、さまざまな用語や事柄についてたいへん参考になった。

P351 射向束(sheaf)――以下の防衛省「火器用語」を参照のこと。
https://www.mod.go.jp/atla/nds/Y/Y0005B.pdf

P386 線形射向束(lineal sheaf)――防衛省「火器用語」にはない概念だが、アメリカ軍の砲撃用語にある。ただし、訳語はもうすこし検討する必要があるかもしれない。
https://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/6-40/Ch12.htm

P392 突破(penetrate)――参考資料『防衛用語辞典』。ふつうの語義は「貫通」だろうが、軍事的な意味はこの訳注のとおり。

P432 (戦車が)その場で旋回した……戦車が方向転換することを「旋回」といい、さまざまな種類がある。「緩旋回」は走りながら方向を変えることで、これが一般的だが、左右の履帯(キャタピラ)をそれぞれ逆方向に動かせば、その場で回れ右ができる、これを「超信地旋回」という。M1A2エイブラムズ戦車は、まさにそれをやったのだ。ただし、すべての戦車にこれが可能なわけではない。参考資料:『戦車の戦う技術』(木元寛明著、ソフトバンククリエイティブ)


旭日の鉄騎兵(3) 満蒙に吼ゆ!

旭日の鉄騎兵(3) 満蒙に吼ゆ!

  • 出版社/メーカー: アドレナライズ
  • 発売日: 2017/03/27
  • メディア: Kindle版



戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 木元 寛明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/05/17
  • メディア: Kindle版



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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#4 [本・読書]

下巻
P20 啓開(原文はopening up――障害物を取り除いて通れるようにする)……聞き慣れない言葉かもしれないが、最近も使われている。災害時に障害物を撤去し、道路を通行できるようにすることを意味する。
https://www.mlit.go.jp/road/bosai/measures/index4.html
 また、第二次世界大戦後、航路の安全を確保するための掃海作業を旧日本海軍が行なったが、これも航路啓開として知られている。この作業がきわめて優秀だったことが、海上保安庁や海上自衛隊の創設に寄与したといわれている。
https://www.mod.go.jp/msdf/mf/other/history/img/008.pdf
 軍事では、たとえばアメリカ海兵隊が、上陸地点の地雷を処理するなどして、安全な経路を確保する作業を啓開と呼ぶ。参考資料」『アメリカ海軍の超戦闘艦&有事作戦』(河津幸英著・アリアドネ企画)

P32 最大推力(military power)――ジェットエンジンのアフターバーナーを使用しない範囲での最大推力のことだが、自分には常識となっていることの根拠をあらためて捜すのは、なかなか厄介だ。『ベトナム空戦史』(J・トロッティ著、井上春郎訳・朝日ソノラマ文庫)、『F‐15イーグル』(ジェフリー・エセル著、浜田一穂訳・原書房)あたりが参考資料だったようだ。『テストパイロット・イン・ジャパン』(鳴海章著・枻出版社)では“エンジン出力百パーセント”にルビ“ミリタリーパワー”となっている。

P109 開進発射(spread fire)――長大な資料だが、以下を参照のこと。
https://www.mod.go.jp/atla/nds/Y/Y0041.pdf


テストパイロットインジャパン

テストパイロットインジャパン

  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



図説 アメリカ海軍の超戦闘艦&有事作戦 (ARIADNE MILITARY)

図説 アメリカ海軍の超戦闘艦&有事作戦 (ARIADNE MILITARY)

  • 作者: 河津 幸英
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: 単行本



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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#3 [本・読書]

『レッド・メタル作戦発動』には、航空機による上空掩護の場面もある。そういうときには、目標や友軍の位置をどうやって伝えるかが重要になる。ベトナム戦争時代の資料を見ると、“定点”(Bull’s Eye)を用いた目標位置指定が記されている。そこからの方位と距離で、攻撃すべき場所を指定する。なお、航空物でmileと記されているのは、すべて海里(nautical mile)だ。いちいちそうはいわないが、速度はknotであり、緯度を基準とする海里が当然ながら用いられる。
『レッド・メタル作戦発動』では、NATOの位置指定基準が使われてる。そのひとつは東距――座標の南北基準線から東へ進んだ距離――だ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Easting_and_northing
 また、詳細な座標を指定する方法もある。特定できる範囲(100メートルなのか10メートルなのかなど)も、それによって示される。
https://en.wikipedia.org/wiki/Military_Grid_Reference_System
 SLANT(Soldier's Local Area Networking Terminal Report、歩兵局地末端情報交換報告書)については下記のサイトを参照のこと。
https://www.armystudyguide.com/content/the_tank/army_report_and_message_formats/slant-report-slantrep.shtml

https://apps.dtic.mil/dtic/tr/fulltext/u2/a284707.pdf

 戦闘正面(frontage)は聞き慣れない言葉だが、「戦闘任務達成のための部隊の領有する正面、およびこれに充当する兵力のこと。たんに正面幅のみをしめすことがある」と定義されている。『防衛用語辞典』
 アメリカ軍戦車部隊の暫定指揮官は、ロシア軍に戦闘正面がないことを不審に思う。そして、突き進んでくるロシア軍は先鋒部隊なのだと考える。広い範囲で進軍してくるのがロシア軍のドクトリンだとNATOは解釈していたからだ。
 combat aircraft(作戦機)――「戦闘機」と誤訳しそうだが、註に記したように、軍事作戦に投入されるすべての航空機のことだ。
 convoy(船団)――商船やその他の船種の集合だが、とくに航空機や艦艇の護衛が付くものを指すことが多い。陸上の場合は「車両縦隊」
 ヴァージニア級原潜に昔ながらの上下する潜望鏡はなく、万能組み合わせマストにデジタル双眼鏡を備えている。艦長が潜望鏡と“ダンス”を踊る必要はない。ロサンゼルス級、オハイオ級などさまざまな原潜の発令所のもようについては『完全版・最強・世界の潜水艦図鑑』の図がおおいに参考になる。


防衛用語辞典

防衛用語辞典

  • 作者: 真邉 正行
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: 単行本



完全版 最強 世界の潜水艦図鑑

完全版 最強 世界の潜水艦図鑑

  • 作者: 坂本 明
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2017/10/24
  • メディア: Kindle版



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気になることば、軍隊の階級 [雑記]

最近、ある有名作家の自伝を読みはじめたら、「イギリス海軍曹長の長男として」という訳文が目に留まった。原文はわからないのだが、海軍で「曹長」というのはありえない。陸軍曹長(Master Sergeant,First Sergeant E-8)に相当する海軍の階級は先任上等兵曹(Senior Chief Petty Officer E-8)以上だ。じつはもっと細分化されているが、ともかく「海軍曹長」は存在しない階級なのだ。また、あたりまえのことだが、Captainは海軍では「大佐」、陸軍では「大尉」になる。Lieutenantは海軍では「大尉」、Lieutenant Junior Gradeが「中尉」、陸軍ではFirst Lieutenantが「中尉」、Second Lieutenantが「少尉」。また、trainerを「訓練機」としているが、「練習機」とするのが常識だろう。すこし調べればわかることだし、ベテランの訳者がこんなことを知らないというのは情けない。
The Bluejacket's Manual (Bluejacket's Manual, 22nd ed)

The Bluejacket's Manual (Bluejacket's Manual, 22nd ed)

  • 作者: Cutler, Thomas J.
  • 出版社/メーカー: Naval Inst Pr
  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: ハードカバー



世界航空機年鑑2019-2020

世界航空機年鑑2019-2020

  • 出版社/メーカー: せきれい社
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: 雑誌


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89_DH.82_%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%82%B9


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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#2 [本・読書]

P298 “極地点”射撃任務……訳注は以下のHPを参照した。射撃全般については以下の防衛省火器用語HPを参照のこと。
https://usmcinfantrybrothers.wordpress.com/2017/08/22/call-for-fire-polar-mission/
https://www.mod.go.jp/atla/nds/Y/Y0005B.pdf

P319 胸牆
P327 踏垜
塹壕の構造に関する言葉は、多くの英和辞典で誤解が見られる。また、原文もあまり正確ではない場合がある。胸牆の原文はberm(崖径)だが、この盛り土部分は正確には胸牆(parapetもしくはbreastwork)だ。崖径(berm)はその下の構造部にあたる。踏垜の原文はearthen-bermだが、正確にはfire-stepだろう。要するに射撃のときの足がかりだ。典拠は昭和15年初版の『日英独仏図解辞典』(三省堂)である。旧日本陸軍のマニュアル『歩兵操典』(昭和45年復刻版)にも、胸牆を利用する射撃法が記されている。

P338 ベビー用品室(Layette Room)……装備を梱包せず、すぐに使用できるように戸棚や棚に収納してある“品目別端数品置場”のことだ。なんとなくわかるような気がする。

P348 襲撃(raid)……“(兵士・戦闘機による破壊目的での)襲撃”というウィズダム英和辞典の表現は、きわめて簡潔で的を射ている。しかし、さらに正確を期するなら、訳注に記したように、“敵地の占領確保をせずに、指揮・通信施設の破壊などを意図して、限定された目標を攻撃すること”だ。軍隊による攻撃を意味する言葉は数多いが、このように狭義が重要な場合もあるので、注意を要する。

本書には戦車や機甲戦が仔細に描かれてる。その参考資料としては、『機甲戦の理論と歴史』(葛原和三著、芙蓉書房出版)と、『戦車の戦う技術』(木元寛明著、サイエンス・アイ新書)がおおいに役立った。また、『完全版・最強・世界の戦闘車両図鑑』(坂本明イラスト・解説、Gakken)も、具体的な“絵”を思い描くのにありがたい資料だった。

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)

  • 出版社/メーカー: 芙蓉書房出版
  • 発売日: 2020/05/11
  • メディア: 単行本



完全版 最強 世界の戦闘車両図鑑

完全版 最強 世界の戦闘車両図鑑

  • 作者: 坂本 明
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: Kindle版



戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 木元 寛明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/05/17
  • メディア: Kindle版



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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#1 [本・読書]

基本的に、本書が手元にあり、訳注を見ることができると想定して書いている。


(上)P18 SixおよびActualについての訳注……「指揮官」を意味する根拠は以下のHP。なお、CO(Commanding Officer)を「司令官」と訳しているものを散見するが、「司令官」(Commanding General)は上級部隊の指揮官のことで、「中隊長」や「小隊長」をそう呼ぶことはない。文脈から、具体的に下級部隊の「X隊長」と訳したほうがいい場合がある。「司令部」も同様。連隊以下の部隊は「本部」と呼ぶ。
https://en.wiktionary.org/wiki/actual
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=Actual
https://www.quora.com/What-does-it-mean-when-soldiers-say-actual-in-a-radio-conversation

P19 OODAループについての訳注……『無人の兵団』(拙訳、ハヤカワNF)に詳しいので参照されたい。以下のHPでも説明されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/OODA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97

P42 南京軍区、海龍部隊……『中国人民解放軍の内幕』(宮坂聰著、文春新書)に言及されている「南京軍区、“飛龍”特殊大隊」をモデルにしたと思われる。なお、訳注で触れたように軍区が2016年に戦区に改変されたことは、『中国人民解放軍の全貌』(渡辺悦和著、扶桑社新書)で指摘されている。

P116 1MC……軍艦の艦内通信システムといえば、懐かしの伝声管があるが、現代の軍艦はIntercommunications Voice(MC)という音声通信システムを備えている。双方向とそうではないものがあるが、1MCは艦内のすべての戦闘部署に向けた一方向の通信だ。たとえば29MCは双方向のソナー情報用というあんばいだ。資料としては、The Bluejacket’s Manual (Naval Institute Press)が役立つだろう。同ページの状況Z(コンディション・ゼブラ)も同書が参考になる。

P243 計装(instrumentation)……訳注は『マグローヒル科学技術用語大辞典』を参考にした。紙の辞書のころからずっと頼りになる資料だ。



無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争

無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/18
  • メディア: 単行本



中国人民解放軍の内幕 (文春新書)

中国人民解放軍の内幕 (文春新書)

  • 作者: 聰, 富坂
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/10/19
  • メディア: 新書



中国人民解放軍の全貌 (扶桑社新書)

中国人民解放軍の全貌 (扶桑社新書)

  • 作者: 渡部 悦和
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/04/29
  • メディア: 新書



マグローヒル科学技術用語大辞典 CD-ROM版 改訂第3版

マグローヒル科学技術用語大辞典 CD-ROM版 改訂第3版

  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2001/10/31
  • メディア: CD-ROM



マグローヒル科学技術用語大辞典

マグローヒル科学技術用語大辞典

  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2020/05/10
  • メディア: 大型本



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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について(序) [本・読書]

(長い前置き)
 調べものにいささか手間がかかる超大作を終えた記念(?)に、使用したさまざまな資料についての情報を公表しようと思う。
 その理由は、このジャンルの翻訳にあまりにも手落ちが多いからだ。翻訳の水準を底上げしないことにはどうしようもない。あえて“誤訳”とせず“手落ち”というのは、もうすこし手順を丁寧に進めれば避けられることだからだ。

 ではここで、誤訳とはどういうものであるか、いくつか例をあげてみよう。
The Church became increasingly identified with opposition to the regime.
 誤「カトリック教会は、ますます現政権の敵と同一視されるようになった」
 正「カトリック教会は、ますます現政権の敵との関係を深めていった」
be identified withは、受動態であるときには、後者の意味になる。前者の意味であれば、identifyする主体がなければならない。すなわち、They became increasingly identify the Church with opposition to the regime.となる。
『ウィズダム英和辞典』の例文は――He became identified with the motorcycle gang.「彼は暴走族の仲間に加わるようになった」
 もうひとつ……。
The government is determined to check the growth of public spending.
 誤「政府は公共支出の伸びを確認しようと決意する」
 正「政府は公共投資の伸びを抑制しようと決意した」
『ウィズダム英和辞典』の例文は――check the advance of the enemy.「敵の進攻を食い止める」

 つぎに、“手落ち”の実例をあげる。1780年代のことである。
「軽装備の英駆逐艦XXXXを拿捕した」
 この時代、まだ「駆逐艦」は存在しない。軍艦名は継承されることが多い。おそらくウィキペディアでHMS・XXXXという艦名を入力し、「駆逐艦XXXX」がヒットしたのでそれだと思ったにちがいない。駆逐艦は魚雷艇(水雷艇とも呼ばれる)に対抗するために19世紀末に登場した艦種だから、1780年代には存在していない。
 手落ちというほどではないが、確認がいかにも甘いこともある。ある古典で、作者はルート66について「ミシシッピ川からベイカーズフィールドに達している」と書いている。しかし、ルート66の起点がシカゴであることは、常識だろう。だから、「ミシシッピ川の沿岸であるセントルイスを経て」と加筆するか、「“ミシシッピ川から”とはルート66の一部の母体となった旧ミズーリ州道(古いトレイルが起源)のことだろう」、「あるいはルート64との混同か?」などの訳注をつけるべきだ。この本ではマザーロードと称されるルート66が重要な役割を果たしているのに、これまでの訳者がそこまで調べず、なにも言及していないのが不思議でならない。
 しかし、これらはいずれも“誤訳”とはいいがたい。だから“手落ち”とする。そういうミスを犯さないためには、資料を渉猟しなければならないだろう。前置きが長くなったが、その一助として、この文章を記している。
 もっとも、いくら参考資料を示しても、利用しないようでは意味がない。
You can lead a horse to water, but you cannot make him drink.
「馬を水場に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」という諺もある。


 
 

 




ルート66―アメリカ・マザーロードの歴史と旅 (丸善ライブラリー)

ルート66―アメリカ・マザーロードの歴史と旅 (丸善ライブラリー)

  • 作者: 東 理夫
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 1997/11/01
  • メディア: 新書



The Oxford Companion to Ships And the Sea

The Oxford Companion to Ships And the Sea

  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
  • 発売日: 2005/12/08
  • メディア: ハードカバー



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レッド・メタル作戦発動/マーク・グリーニー [新刊!]

さて、表紙が出たのであらためて紹介。最終チェックは、ロシアの戦車に描かれているストライプをどうるすかということだった。調べたところ、これは聖ジョージのリボンと呼ばれるもので、観閲式のときのみ描かれるそうなので、表紙イラストでは描かれなかった。
https://books.google.co.jp/books?id=Mt7oDAAAQBAJ&pg=PA58&lpg=PA58&dq=Ribbon+of+Saint+George+on+T-14&source=bl&ots=PVE-mHjdPj&sig=ACfU3U3av9ZBjaNtcr-Kr2AfLgQBlrXoeQ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiMm7_ps8ToAhXDBogKHa3BBbsQ6AEwEHoECAkQAQ#v=onepage&q=Ribbon%20of%20Saint%20George%20on%20T-14&f=false
こういうディテイルの確認が、なかなか手間がかかるのであります。しかし、かなりの力作、超大作で、じつに面白い!空と海と陸の戦い、ことに機動戦を存分に楽しむことができる!ロシアの戦車とアメリカの戦車の思想のちがいなど、かなり勉強になりました。
レッド・メタル作戦発動 上 (ハヤカワ文庫NV)

レッド・メタル作戦発動 上 (ハヤカワ文庫NV)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2020/04/16
  • メディア: Kindle版



レッド・メタル作戦発動 下 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-14)

レッド・メタル作戦発動 下 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-14)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2020/04/16
  • メディア: 新書



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気になることば、士官学校と兵学校 [雑記]

陸軍と空軍は士官学校、海軍は兵学校という使い分けが、アメリカ海軍のそれらの学校に対しても行なわれているが、これは大きな間違いである。まず、「兵学校」というのは旧日本帝国海軍における名称にすぎず、universalな名称ではない。さらに、日本の兵学校はもともと「兵科将校」を育成するためのもので、べつに「機関学校」というものがあり、「機関科将校の」教育を行なっていた。その後、1942年の兵科と機関科の統合により、「兵学校」の名称が残された(『日本陸海軍事典』原剛・安岡昭男編/新人物往来社)。経理学校、潜水学校も存在していた。しかし、アナポリスの米海軍士官学校は、いわば総合大学なので、兵科将校のみを育成している「兵学校」ではない。さらにいえば、日本の海軍兵学校以前に存在していたイギリス海軍の士官学校が、なぜ「兵学校」と呼ばれなければならないのか?奇妙なことだ。実情に反して亡霊のごとく残っているこういう用語には困らされることがある。
日本陸海軍事典

日本陸海軍事典

  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: 単行本



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ラッセルホブス コーヒーミル [キッチン]

コーヒーミルを買い替えた。カップをはずしてフィルターの上に粉をあけられるので便利だ。

ラッセルホブス コーヒーミル 電動 7660JP

ラッセルホブス コーヒーミル 電動 7660JP

  • 出版社/メーカー: ラッセルホブス(Russell Hobbs)
  • メディア: ホーム&キッチン



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