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『レッド・メタル作戦発動』参考資料について#2 [本・読書]

P298 “極地点”射撃任務……訳注は以下のHPを参照した。射撃全般については以下の防衛省火器用語HPを参照のこと。
https://usmcinfantrybrothers.wordpress.com/2017/08/22/call-for-fire-polar-mission/
https://www.mod.go.jp/atla/nds/Y/Y0005B.pdf

P319 胸牆
P327 踏垜
塹壕の構造に関する言葉は、多くの英和辞典で誤解が見られる。また、原文もあまり正確ではない場合がある。胸牆の原文はberm(崖径)だが、この盛り土部分は正確には胸牆(parapetもしくはbreastwork)だ。崖径(berm)はその下の構造部にあたる。踏垜の原文はearthen-bermだが、正確にはfire-stepだろう。要するに射撃のときの足がかりだ。典拠は昭和15年初版の『日英独仏図解辞典』(三省堂)である。旧日本陸軍のマニュアル『歩兵操典』(昭和45年復刻版)にも、胸牆を利用する射撃法が記されている。

P338 ベビー用品室(Layette Room)……装備を梱包せず、すぐに使用できるように戸棚や棚に収納してある“品目別端数品置場”のことだ。なんとなくわかるような気がする。

P348 襲撃(raid)……“(兵士・戦闘機による破壊目的での)襲撃”というウィズダム英和辞典の表現は、きわめて簡潔で的を射ている。しかし、さらに正確を期するなら、訳注に記したように、“敵地の占領確保をせずに、指揮・通信施設の破壊などを意図して、限定された目標を攻撃すること”だ。軍隊による攻撃を意味する言葉は数多いが、このように狭義が重要な場合もあるので、注意を要する。

本書には戦車や機甲戦が仔細に描かれてる。その参考資料としては、『機甲戦の理論と歴史』(葛原和三著、芙蓉書房出版)と、『戦車の戦う技術』(木元寛明著、サイエンス・アイ新書)がおおいに役立った。また、『完全版・最強・世界の戦闘車両図鑑』(坂本明イラスト・解説、Gakken)も、具体的な“絵”を思い描くのにありがたい資料だった。

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)

  • 出版社/メーカー: 芙蓉書房出版
  • 発売日: 2020/05/11
  • メディア: 単行本



完全版 最強 世界の戦闘車両図鑑

完全版 最強 世界の戦闘車両図鑑

  • 作者: 坂本 明
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: Kindle版



戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 木元 寛明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/05/17
  • メディア: Kindle版



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