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『瑠璃の翼』山之口洋 [本・読書]

じつは何年も前に買ってあって、ちょっと手をつけただけでそのままにしておいたのだが、最近読みとおした。ノモンハンの戦いを描いているので、読むのに気が重かったのだが、途中から作者の意図がわかりはじめて、読み進みやすくなった。それにしても日本陸軍の参謀たちの程度の低さにはあきれる。日本軍は兵と下士官と下級将校の強さでもっていたのだとわかる。97式戦闘機の戦いが中心。陸軍に航空部隊の用兵思想が欠けていたことが、ありありと描かれている(砲兵や騎兵もきちんと使えていなかったわけだが)。とにかく
なかなか読みごたえのある作品だった。

瑠璃の翼 (文春文庫)

瑠璃の翼 (文春文庫)

  • 作者: 山之口 洋
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫



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『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』ジョン・ル・カレ [本・読書]

遅ればせながら村上博基氏の新訳を読んだが、このシリーズはやはり面白い。すぐにつぎの『スクールボーイ閣下』に移ってしまった。訳者あとがきにあるように、こんな本の原書を読みながら余生を過ごせたらすばらしいのだが、まず無理かもしれない。

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジョン ル・カレ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/03/31
  • メディア: 文庫



スクールボーイ閣下〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

スクールボーイ閣下〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジョン ル・カレ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1987/01/31
  • メディア: 文庫



スクールボーイ閣下〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

スクールボーイ閣下〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジョン ル・カレ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1987/01/31
  • メディア: 文庫



スマイリーと仲間たち (ハヤカワ文庫 NV (439))

スマイリーと仲間たち (ハヤカワ文庫 NV (439))

  • 作者: ジョン・ル・カレ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1987/04/15
  • メディア: 文庫



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『フェイスブレイカー』鳴海章 [本・読書]

六本木で起きた異様な惨殺事件――ことは殺人事件におさまらず、公安が捜査に乗り出す。人の顔を一瞬にして記憶する能力を持つ刑事狩野が駆り出され、舞台はソウルへと移る。冒頭のアクションから、最後の対決にいたるまで、謎と危険でリーダーはぐいぐいひっぱられる。上司と部下、刑事同志の友情もからむ。また、この事件には時の流れに沈んでいった、より大きな秘密も隠されていた……。多視点ならでは切れ味いい描写だ。

フェイスブレイカー (講談社文庫)

フェイスブレイカー (講談社文庫)

  • 作者: 鳴海 章
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/06/13
  • メディア: 文庫



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『あめりか物語』『ふらんす物語』永井荷風 [本・読書]

この二冊は、視点がまったくちがうのが面白い。アメリカではどうもなじめず、他人の目になっているが、フランスでは自分の目になっている。まあ、それもいいかげんな見方で、じつのところは、読んでみないとわからないかもしれない。

あめりか物語 (岩波文庫)

あめりか物語 (岩波文庫)

  • 作者: 永井 荷風
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/11/15
  • メディア: 文庫



ふらんす物語 (新潮文庫)

ふらんす物語 (新潮文庫)

  • 作者: 永井 荷風
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951/07/09
  • メディア: 文庫



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南シナ海! 中越対立! [本・読書]

この縮図を端的に描いた軍事スリラー!!!いずれも滅法おもしろい!!!売れてます。

中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫



中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻! 〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻! 〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈上〉  (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈上〉  (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/08/22
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/08/22
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻!  第3部 米中開戦前夜 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 第3部 米中開戦前夜 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2012/05/21
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: 文庫



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『ノスフェラトゥ』ジョー・ヒル [本・読書]

おとろしや~~! 子供のころ、便所の小窓から怪人二十面相がさらいにくるのではないかと怖かった。ドラキュラは霧になって忍び込んでくるというので怖かった。この本も、そういう根源的な恐怖を呼び覚ます!アメリカって明るいように見える国だけに、暗黒が濃いんだよね。


NOS4A2-ノスフェラトゥ- 上 (小学館文庫 ヒ 1-5)

NOS4A2-ノスフェラトゥ- 上 (小学館文庫 ヒ 1-5)

  • 作者: ジョー ヒル
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: 文庫



NOS4A2-ノスフェラトゥ- 下 (小学館文庫 ヒ 1-6)

NOS4A2-ノスフェラトゥ- 下 (小学館文庫 ヒ 1-6)

  • 作者: ジョー ヒル
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: 文庫



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『東京古道散歩』荻窪圭 [本・読書]

写真や地図が多く載っていて、読むのにも楽しいが、これを持って散歩するとなおのこと楽しい。なんしろ著者の踏査が綿密なので、じつに役に立つ。バーミヤンの角を左に、さらに「さゆり荘」の手前を左に、なんて懇切丁寧が地図がなかったら見落としてしまうような「平塚の碑」まで載っている。近所の土が露出している切通しの写真もある(ほんとうにいつまで残るものか……)。ことに、鎌倉街道など、江戸時代以前の古道にくわしいのがいい。

東京古道散歩 (中経の文庫)

東京古道散歩 (中経の文庫)

  • 作者: 荻窪 圭
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2010/05/26
  • メディア: 文庫



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『刑事小町』鳴海章 [本・読書]

先頃の冤罪問題を考えると、なかなか意味深いストーリーだ。というのも、ここでは緻密な捜査や容疑者を「落とす」のが、犯罪の決め手をつかむことであるとともに、犯罪を犯していない確証を得ることとして描かれている。現代の捜査員はおそらくそういう考えで物事を進めているにちがいない。ともすれば市民に憎まれる損な役どころの警察官をもっと理解してあげたい、という気持ちになる本だ。だから、ドンパチはあまりありません。時代物でもそうなのだけれど、いっぱい血が流れるのはどうも、という感じになってきた。このくらいがちょうどいいね。

刑事小町 浅草機動捜査隊 (実業之日本社文庫)

刑事小町 浅草機動捜査隊 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 鳴海 章
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2014/04/04
  • メディア: 文庫



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『アンプ大図鑑(Fender編)』 [本・読書]

これはすごい本だ。500P弱に貴重なカラーやモノクロの写真がいっぱい載っている。アーチストはもちろんカントリーからブルース、ロックなど、あらゆるジャンルにわたる。ちょっと見て卒倒しそうになり、まだくわしく読んでいないが、中身も濃い。うちにはいまFenderのアンプは、真空管一本のChampion600しかないが、鳴らず場所があったらほしいなあ、と思ってしまう。見ているだけで楽しい本。ギターのほうも合わせて買うといい。

アンプ大名鑑 [Fender編] (SPACE SHOWER BOOKs)

アンプ大名鑑 [Fender編] (SPACE SHOWER BOOKs)

  • 作者: トム・ウィーラー
  • 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: 大型本



フェンダー大名鑑1946-1970 写真でたどるヴィンテージ・ギターとアート・ワーク (P-Vine Books)

フェンダー大名鑑1946-1970 写真でたどるヴィンテージ・ギターとアート・ワーク (P-Vine Books)

  • 作者: マーティン・ケリー
  • 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
  • 発売日: 2012/01/15
  • メディア: 大型本



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『アラビア人文学』 [本・読書]

これは古い本で、多少は西洋の偏見があるが、アラブとイスラムを考えるうえで、なかなか興味深い。ところでアラビア語では、語根を説明するのに、なぜか「殺す」とう動詞が使われることが多い(日本ではさすがに「読む」を使うが)。この本もそうだった。かたや、「現代ヘブライ語辞典」では、巻末の「熟語」に「イスラエル国防軍」の組織や階級が載っている。これもお国柄(?)か。アラビア語と字はまったくちがうが、成り立ちに似たところもあるので、苦労してひけないこともない。「ペルシア語」はもっと楽だ。この辞書三冊があれば、テロリスト物やスパイ物は、まず安心。

アラビア人文学 (講談社学術文庫)

アラビア人文学 (講談社学術文庫)

  • 作者: ハミルトン・A.R. ギブ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03
  • メディア: 文庫



現代ヘブライ語辞典 [改版]

現代ヘブライ語辞典 [改版]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本ヘブライ文化協会
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本



ペ日・日ペ 現代ペルシア語辞典(合本)

ペ日・日ペ 現代ペルシア語辞典(合本)

  • 作者: 黒柳 恒男
  • 出版社/メーカー: 大学書林
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本



パスポート 初級アラビア語辞典

パスポート 初級アラビア語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: 単行本



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