『瑠璃の翼』山之口洋 [本・読書]
じつは何年も前に買ってあって、ちょっと手をつけただけでそのままにしておいたのだが、最近読みとおした。ノモンハンの戦いを描いているので、読むのに気が重かったのだが、途中から作者の意図がわかりはじめて、読み進みやすくなった。それにしても日本陸軍の参謀たちの程度の低さにはあきれる。日本軍は兵と下士官と下級将校の強さでもっていたのだとわかる。97式戦闘機の戦いが中心。陸軍に航空部隊の用兵思想が欠けていたことが、ありありと描かれている(砲兵や騎兵もきちんと使えていなかったわけだが)。とにかく
なかなか読みごたえのある作品だった。
なかなか読みごたえのある作品だった。
『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』ジョン・ル・カレ [本・読書]
遅ればせながら村上博基氏の新訳を読んだが、このシリーズはやはり面白い。すぐにつぎの『スクールボーイ閣下』に移ってしまった。訳者あとがきにあるように、こんな本の原書を読みながら余生を過ごせたらすばらしいのだが、まず無理かもしれない。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)
- 作者: ジョン ル・カレ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/03/31
- メディア: 文庫
『フェイスブレイカー』鳴海章 [本・読書]
『あめりか物語』『ふらんす物語』永井荷風 [本・読書]
南シナ海! 中越対立! [本・読書]
この縮図を端的に描いた軍事スリラー!!!いずれも滅法おもしろい!!!売れてます。
中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 文庫
中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻! 〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻! 〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2011/08/22
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻!第2部 南シナ海封鎖〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2011/08/22
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻! 第3部 米中開戦前夜 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2012/05/21
- メディア: 文庫
レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ラリー・ボンド
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2013/06/21
- メディア: 文庫
『ノスフェラトゥ』ジョー・ヒル [本・読書]
おとろしや~~! 子供のころ、便所の小窓から怪人二十面相がさらいにくるのではないかと怖かった。ドラキュラは霧になって忍び込んでくるというので怖かった。この本も、そういう根源的な恐怖を呼び覚ます!アメリカって明るいように見える国だけに、暗黒が濃いんだよね。
NOS4A2-ノスフェラトゥ- 上 (小学館文庫 ヒ 1-5)
- 作者: ジョー ヒル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/05/08
- メディア: 文庫
NOS4A2-ノスフェラトゥ- 下 (小学館文庫 ヒ 1-6)
- 作者: ジョー ヒル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/05/08
- メディア: 文庫
『東京古道散歩』荻窪圭 [本・読書]
『刑事小町』鳴海章 [本・読書]
先頃の冤罪問題を考えると、なかなか意味深いストーリーだ。というのも、ここでは緻密な捜査や容疑者を「落とす」のが、犯罪の決め手をつかむことであるとともに、犯罪を犯していない確証を得ることとして描かれている。現代の捜査員はおそらくそういう考えで物事を進めているにちがいない。ともすれば市民に憎まれる損な役どころの警察官をもっと理解してあげたい、という気持ちになる本だ。だから、ドンパチはあまりありません。時代物でもそうなのだけれど、いっぱい血が流れるのはどうも、という感じになってきた。このくらいがちょうどいいね。
『アンプ大図鑑(Fender編)』 [本・読書]
これはすごい本だ。500P弱に貴重なカラーやモノクロの写真がいっぱい載っている。アーチストはもちろんカントリーからブルース、ロックなど、あらゆるジャンルにわたる。ちょっと見て卒倒しそうになり、まだくわしく読んでいないが、中身も濃い。うちにはいまFenderのアンプは、真空管一本のChampion600しかないが、鳴らず場所があったらほしいなあ、と思ってしまう。見ているだけで楽しい本。ギターのほうも合わせて買うといい。
アンプ大名鑑 [Fender編] (SPACE SHOWER BOOKs)
- 作者: トム・ウィーラー
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2014/03/28
- メディア: 大型本
フェンダー大名鑑1946-1970 写真でたどるヴィンテージ・ギターとアート・ワーク (P-Vine Books)
- 作者: マーティン・ケリー
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2012/01/15
- メディア: 大型本
『アラビア人文学』 [本・読書]
これは古い本で、多少は西洋の偏見があるが、アラブとイスラムを考えるうえで、なかなか興味深い。ところでアラビア語では、語根を説明するのに、なぜか「殺す」とう動詞が使われることが多い(日本ではさすがに「読む」を使うが)。この本もそうだった。かたや、「現代ヘブライ語辞典」では、巻末の「熟語」に「イスラエル国防軍」の組織や階級が載っている。これもお国柄(?)か。アラビア語と字はまったくちがうが、成り立ちに似たところもあるので、苦労してひけないこともない。「ペルシア語」はもっと楽だ。この辞書三冊があれば、テロリスト物やスパイ物は、まず安心。