『決断のとき――ブッシュ大統領回顧録』ジョージ・W・ブッシュ [新刊!]
アメリカという国はおもしろい。アメリカが大統領をつくり、大統領がアメリカを作る。21世紀初頭は、アメリカにとって大きな変転のときだった。そういう時代の大統領は、さまざまな厳しい決断を迫られる。そして歴史をつくってゆく。9・11同時多発テロがこの政権のひとつのモチーフになったことはたしかだが、ブッシュはそのほかにも特色のある政策を打ち出している。それには超党派の法案成立の努力が欠かせなかった。たしかな政策もなく足の引っ張り合いばかりしているどこかの国の政党の上層部には、精読してもらいたいものだ。