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『ひねくれ一茶』田辺聖子 [本・読書]

解説で五木寛之が、これを読み終えたときの心境は、まさに「兜を脱ぐ」というものだた、と書いている。まさにその評に値する傑作だ。この解説がまたすばらしい『ひねくれ一茶』論になっていて、だからここではなんにも書けないのだが、江戸の日常もまじえて、椋鳥などと呼ばれた地方出身の少年が俳諧と出会って業俳になり、最後には故郷についのすみかを定めるという物語が、田辺聖子の独特のユーモアをまじえて描かれる。このしとはほんとうに男も女もみごとに描く。よく調べたらわが秘笈にもすでに一冊あったのを、文庫で買って再読してしまった……。

ひねくれ一茶 (講談社文庫)

ひねくれ一茶 (講談社文庫)

  • 作者: 田辺 聖子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/09/06
  • メディア: 文庫



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