『ラスト・ライト』その2――マクナブの英語 [本・読書]
アンディ・マクナブには処女作の『ブラヴォー・ツー・ゼロ』からつきあっているが、はじめのころよりだいぶ英語がうまくなった(その分、表現が難しくなったが)。
当初は、sortという動詞をよく使って、これが「整頓」「装備をそろえる」「身づくろいをする」「準備をする」など、じつに多くの意味に使われていた。ひとことでいえば(ちょっと関西弁ふうに)「始末する」ということだろうか。
それから、Gucciを「ブランド品の」「高級品の」を意味する「普通形容詞」として使っていた。「グッチ」のコンバット・ブーツなど、あるわけがないものね。
新しい俗語はインターネットで調べるとわかることが多いが、今回この『ラスト・ライト』に出てきた俗語でおもしろかったのは、builder's crack……画像を見たら一目瞭然。なんと「半ケツ」状態のことだった。ジャングルを匍匐前進するうちにジーンズがずりさがり、こうなる場面がある。
生きていると、毎日学ぶことが多いなあ。
『ラスト・ライト』のくわしい内容については前の記事を参照のこと。