『ラスト・ライト』アンディ・マクナブ [新刊!]
湾岸戦争中にイラクで捕虜になったときの体験を描いた『ブラヴォー・ツー・ゼロ』の作者、元SAS戦闘員アンディ・マクナブの小説『ラスト・ライト』の見本が届いた。書店には来週あたりならぶはず。英国秘密情報部MI6の工作員ニック・ストーンが主人公(むろん元SAS隊員の設定)のこのシリーズ、出版社の事情もあってすこしあいだがあいたが、あいかわらずディテイルがすごくおもしろい。
『リモート・コントロール』『クライシス・フォア』『ファイアウォール』とつづいて、本書がシリーズ4作にあたる。
今回はなんといっても「狙撃」がストーリーの中心になっている。FBIに所属する現実のスナイパーが書いた『対テロ部隊HRT』には狙撃の醍醐味が描かれている。体力ばかりかたいへんな精神力を必要とすることがよくわかる。しかも、弾道学という物理にも通じていなければならない。フィンランドやソ連のスナイパーも有名だし、エストニア型伏射姿勢というものもあるほどで、なぜかスナイパーは北の国に名手が多いようだ。
ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録
- 作者: アンディ マクナブ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫