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『利休椿』火坂雅志 [本・読書]

桃山時代は日本のルネサンスといっていい――と著者があとがきに書いているように、戦乱の世の中がようやく落ち着いたこの頃、日本の代表的な文化が花ひらいた。この短編集は、連作ではないのだが、著者の清の通った思想がうかがえるし、それにとっても味わい深い。いつまでも手もとに置いていて、ときどきひらきたい一冊である。じつは今回も、6年ぶりの再読であった。『西行桜』はまったくちがう作風なのだが、どちらにも著者のやさしさともいえる個性が感じられ、どの短編も読後感は悪くない。

利休椿 (小学館文庫)

利休椿 (小学館文庫)

  • 作者: 火坂 雅志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫



西行桜 (小学館文庫)

西行桜 (小学館文庫)

  • 作者: 火坂 雅志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫



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