『アメリカ本土空爆指令』 デイル・ブラウン [新刊!]
デイル・ブラウンの久しぶりの邦訳が、つに出た。作品によっては、アイルランド系のおしゃべりが鼻につくこともあったのだが、これは展開がスピーディでおもしろい。最近のなかでも傑作だろう。それに、北米の防空態勢が弱体化しているところなど、実態をかなりふまえて書いていると思われる。途方もない事案想定(シナリオ)でストーリーは進んでゆく。対するパトリック・マクラナハンとその仲間の健在ぶりが、楽しく読める。凄絶な航空戦・地上戦が、スリル満点に描かれている。今回はかなり派手ですぞ!