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『今朝の春』『小夜しぐれ』高田郁 [本・読書]

 江戸時代を背景にした小説を読むと、庶民がいかに天災や火事に苦しめられてきたかがわかる。それでも、新規まき直しが可能であれば立ち直れる。季節のうつろいが、ゆっくりと心の傷を癒してくれる。旬の野菜や魚介を口にして、また今年もその季節がめぐってきたことを実感する。だから、銚子でイワシがあがらず、葉物が廃棄されてしまうのは、とてもつらいことだ。災害のときは、炊き出しも重要だ。暖かいおにぎりや味噌汁は勇気をあたえてくれる。すいとんでもいい。被災者たちは、温かい食べ物を口にできているのだろうか?

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 文庫



小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: 文庫



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