オプ・センター#11『叛逆指令』 [新刊!]
今回のオプ・センターの間接的な敵は「ワシントンの政治」であるともいえる。ダウンサイジングに直面したオプ・センターは、人員削減を余儀なくされる。まず矢面に立たされたのは、軍事部門のストライカー・チームを失ったロジャーズ副長官だった。だが、ロジャーズはひょんなことから、現政権を揺るがす陰謀に巻き込まれ、結局はオプ・センターのために働くことになる……。派手な戦闘場面はさほどないのだが、展開はスリリングである。窮地に追い込まれたオプ・センターは、さまざまな職員の知恵と勇気――と友情――によって生き延びるが、退潮はいなめない。がんばれ、オプ・センター! と声援を送りたくなるような佳作だ。
叛逆指令 上巻 (1) (新潮文庫 ク 28-39 トム・クランシーのオプ・センター)
- 作者: トム・クランシー
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
叛逆指令 下巻 (3) (新潮文庫 ク 28-40 トム・クランシーのオプ・センター)
- 作者: トム・クランシー
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫