ベニー・グッドマン&ペギー・リー [ギター・音楽]
Why Don't You Do Rightに収められている1941年から42年にかけての録音は、ベニー・グッドマンの演奏がたいそう生きがよく、ペギーの歌も初々しくて、じつにいい。「ア・ポートレイト・オブ・ペギー・リー」というべつの盤もあって、曲がだぶっているが、どちらもなかなかいい選曲だ。この時期のペギーは、どことなくなまりがあるようで、Let's Do Itなど、歌詞が聞き取りづらい(エキゾティックな単語が出てくるからでもある)のだが、それも魅力になっている。サニー・サイド・オブ・ザ・ストリートで二分の一ぐらいずれたブルー・ノートを使うなど、この歌手は、よく聴かないと気づかないような巧さも持っている。