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新・翻訳アップグレード教室(44)最終回 [翻訳]

 前回は視点の話をしたが、視点を統一し、主語をはぶくテクニックのひとつとして、受動態を使うという手がある。それから、主語を人間ではなくモノにするという手もある。また「ジャックがコーヒーを渡し、ベティがそれを受け取った」というような原文の場合、パラグラフをベティの視点にそろえたいなら、「ベティは、ジャックの差し出したコーヒーを受け取った」とまとめてしまうことも可能だろう。
 英語に受動態が多いのは、神という絶対的な視点があるからだともいわれている。しかし、「ベッドにリンゴが置かれていた」というような文は、日本語にはあまりなじまない。「ベッドにリンゴが置いてあった」のほうがすっきりする。
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 といったようなことを、雑然と書き綴ってきたのがこの項目だが、なにせ書き飛ばしているし、熟慮の末の発言ではない。異論反論オブジェクションもあるであろう。あくまで参考程度にとどめてほしい。
 本来ならまとめて推敲すべきだろうが、そのひまもない。全文をネットから取り込めるように、近いうちファイルをどこかにアップするつもりなので、なにせ順序もなにもない駄文ではあるがご笑覧されたい。その説には、このブログのファイルも整理する予定である。
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 それよりもこれよりも、巷の翻訳を見ていると、「アップグレード」どころではなく「ベーシック」ができていないという気がするので、もうちょっと年齢を下げ、若い衆に未来を切りひらいてもらうのを目的としたエーゴ勉強のための記事を立ちあげようと思っている。
 ということで、構想が固まるまで、しばしお待ちいただきたい。さらば。


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