アラビア語とティッピング・ポイント [雑記]
この言葉は通常、それまで平凡な売行きだった商品が爆発的に売れ出したような場合を指すようだが、いろいろなことにあてはめられる。ニューヨークの地下鉄警察が5、6年にわたって落書きを消し続けたら、ある日を境にきれいになった、というのも一例だろう。
じつはだいぶ前からアラビア語をおぼえようと思っていて、本を買い、アラビア文字のアルファベット(アリフ……バー……ター……)の表をこしらえてその辺に置いておいたのだが、きちんととりかかってはいなかった。ラジオの「アラビア語入門」テキストは2003年のものだから、三年寝かせておいたことになる。
ところが、昨夜つれづれにもアラビア文字を書いてみると、不思議や不思議の魔法のランプ! ひらけゴマ! 聞き耳頭巾ならぬ書き文字頭巾をかぶったみたいに、楽々書けるではないか!
楽器でも勉強でも、地道にちびちびやっていると、知らず知らずのあいだに上達するということを実感した。これも一種のティッピング・ポイントだろう。ちなみに、ブレークのきっかけは師岡カリーマ先生の『アラビア語のかたち』とアブドーラ先生の『アラビア文字練習プリント』。