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訳業展望――前期終了 [翻訳]

 今年は前期は小説ばかりで、どれも面白いが、いまの世界情勢を考えると若干物足りない。ちょっとのらりくらりやっていたところ、後半はノンフィクションの大物が何本もはいった。前半が殺人的スケジュールだった去年とは逆になった。今月からは気を引き締めてかからねばならぬ。どういうたぐいの本かということは、いずれまた。
 だけど、暑い夏は、表に出ないほうが体力が持つかもね。
 7月刊のクリス・ライアン『テロ資金根絶作戦』(早川書房)の作業はすべておわった。例によって迫力もあり、ちょっとしたひねりもくわわっていて面白い。
 そのつぎは8~9月刊『スパイ・ブック 改訂版』(朝日新聞社)内容はプラス三分の一、ほとんどのページが加筆訂正で、チェックと改稿とあらたに訳すのにけっこう手間がかかったが、ただいま海外で印刷製本中。
 脱稿したデイル・ブラウンAir Battle Force(二見書房)は、邦題、刊行ともに未定。今回の舞台はいま紛争地域になっている中央アジア。乞うご期待!

 


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