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『色の知識』城一夫 [本・読書]

世界中の色を、絵画を中心に述べている。たとえば、フレスコ画の空のいろはジョット・ブルーとも呼ばれるが、これはルネサンス期の画家ジョット・ディ・ポンドーネにちなむことが知られている。そのジョットの他の色も、絵とともに紹介されている。また、国それぞれの色も載っていて、インディアン・オレンジは鬱金で染めたもので、こういう色だ、ということもよくわかる。ところで、原書に「safron色の衣」とあるのを、そのままサフラン色とすると、「サフランの花(あやめに似ている)の色」を想起する向きもあるはずだから、避けるべきだ。この色はヒンドゥー教の神聖な色とされているが、仏教国でもよく見られる。ターコイズ・ブルーは「トルコ石の色」だが、原産国はペルシアやアフリカで、トルコからヨーロッパに出荷されたため、この名称になった、どいうような豆知識も得られる。

色の知識―名画の色・歴史の色・国の色

色の知識―名画の色・歴史の色・国の色

  • 作者: 城一夫
  • 出版社/メーカー: 青幻舎
  • 発売日: 2010/05/25
  • メディア: ペーパーバック



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