『道頓堀の雨に別れて以来なり』田辺聖子 [本・読書]
川柳作家の岸本水府を中心に、明治・大正・昭和のひとびとを描く大作。ちびちびと読み、ようやく読み終えた。川柳誌『番傘』は、当局の検閲を受けながらも生き延びた。原爆の悲惨さを表現する川柳は、涙なしには読めない。ユーモアは、苦境を生き延びるのにたいせつな糧だ。ときには眉間に皺を寄せてがんばるのではなく、馬鹿ばかしいことに笑ってみよう。笑いは痛みを和らげてくれる。
道頓堀の雨に別れて以来なり―川柳作家・岸本水府とその時代〈上〉 (中公文庫)
- 作者: 田辺 聖子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
道頓堀の雨に別れて以来なり―川柳作家・岸本水府とその時代〈中〉 (中公文庫)
- 作者: 田辺 聖子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
道頓堀の雨に別れて以来なり―川柳作家・岸本水府とその時代〈下〉 (中公文庫)
- 作者: 田辺 聖子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 文庫