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『読み直し日本文学史』高橋睦郎 [本・読書]

 著者は、漂泊こそ「古事記」「万葉集」から西鶴、芭蕉まで脈々と受け継がれてきた日本文学の本流であるとする。古代、神のものとして神聖な存在であった「うた」が、先進的な大陸文化である詩にその座を終われたときに、さすらいははじまった。「ますらお」と「みやびお」のふたつの系譜がからみあい、「うた」を、「ものがたり」をつくってゆく――それが日本の文学なのである。

読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)

読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)

  • 作者: 高橋 睦郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 新書



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