新・翻訳アップグレード教室(28) [翻訳]
『知って役立つキリスト教大研究』は、ほんとうに役に立つ。なんといってもイラストと索引(英語と日本語の両方)があるのがありがたい。たんなる面白本ではなく、たいへん良質な翻訳の資料だ。おおいに利用できるのは、著者の調査が細心かつ良心的だからだろう。
いろいろな国が舞台になっているオプ・センター・シリーズのような作品を訳すときには、地図や各国の事柄がわかる資料が欠かせない。地図は最大のものは『ベルテルスマン 世界地図帳』を使うが、地図もまた大は小を兼ねない。場所によっては『現代世界詳密地図』か『世界地図帳』のほうが役立つことがある。前者は中国の地名をアルファベットからひける索引があるのが便利。地図によって地名の日本語表記がまちまちなのも悩みの種だ。
各国資料には、ちょっと古いが、『データ・アトラス95-96』をよく使う。むろん統計データはもっと新しいものを確認する。この手の調べ物では『imidas』などを活用することも多い。
ビジュアルデータ・アトラス―絵で読む最新世界情勢 (’95-’96)
- 作者: オフィス宮崎
- 出版社/メーカー: 同朋舎出版
- 発売日: 1995/03
- メディア: 大型本