『船舶知識のABC』池田宗雄著・成山堂書店 [本・読書]
英和辞典は、一定の役には立つが、専門的な知識については、あまり信用しないほうがいい。たとえば、dry goodsの項目は、「衣類」「穀物」「観物」などの訳語が並んでいるが、船の貨物の場合、dry containerで運ばれる「一般雑貨」を指す――標準コンテナとも呼ばれる。コンテナにはさまざまな種類がある。冷凍(reefer)、飼料や穀類用の(bulk)、鋼材・大型機械用の(flat pack)……。そういった知識は、こういう本で調べるとよい。ところで、9版にあやまりを発見したところ、10版で訂正するという丁寧なはがきを版元からいただいた。
角川新字源(改訂新版) [本・読書]
航海図鑑 [本・読書]
『アロの銃弾』鳴海章 [本・読書]
『機甲戦の理論と歴史』など [本・読書]
新しいジャンルが翻訳中に出てくると、けっこう資料を買い込む。ひとつの言葉を捜すのに、一冊をざっと読まなければならないこともある。今回は機甲戦とロシア軍に関するものを集めた。
戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 木元 寛明
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2020/01/31
- メディア: 新書
クラウン英語句動詞辞典 [本・読書]
『猫の文学館』 [本・読書]
『隠密絵師事件帖』『ひとだま』『赤心』池寒魚 [本・読書]
しばらく積んであった本なのだが、めっぽうおもしろく、たてつづけに読んだ。ときは安政――尊皇攘夷が声高に叫ばれる不穏な情勢のなか、品川の旅籠の用心棒をつとめる絵師の誠之進は、とある藩の隠密もつとめている。幕末の重要人物がつぎつぎと登場する。この人物はじつはアジテーターだったのか、というようなことが察せられて、じつに興味深い。品川というのがまたいい、旅籠の食売女は、酒の相手、夜の相手だけではなく、朝飯もよそってくれたそうだ。旧東海道のあたりを歩くと、多少風情が残っている。実在の寺も出てくるので、地図を覗くのも一興だろう。二冊読み終えたところで、タイミングよく第3作の『赤心』が出る模様。これから楽しみに読もう。
沢野ひとし『中国銀河鉄道の旅』 [本・読書]
『ホース・ソルジャー』ダグ・スタントン [本・読書]
映画化につき文庫化(4月刊)!アフガニスタンにおける特殊部隊の活躍を描く「ホース・ソルジャー」(ダグ・スタントン著、拙訳、早川書房)。以下は映画の予告編。