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『暗殺者の復讐』マーク・グリーニー [新刊!]

お待たせ! 大好評のグレイマン・シリーズ第4弾! ますます面白くなる一方です。今回は、グレイマンのミラーイメージともいえる「デッドアイ」(射撃の名手の意味)が登場。最後まで油断できません。

暗殺者の復讐 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-4)

暗殺者の復讐 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-4)

  • 作者: マーク・グリーニー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/05/23
  • メディア: 新書



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『ツイッター創業物語』ニック・ビルトン [新刊!]

世界を変えたツイッターの全貌が、ついに明らかになる。どこで、どうして、どんなふうにツイッターは生まれたのか? 創業者たちの素顔と、それぞれの理想と友情と裏切りの物語がここにある。おもしろすぎる青春物語だが、ちょっぴり悲しく、ほろ苦い。電子版を先着一万人が無料ダウンロードできるキャンペーンがまもなくはじまる!
キャンペーンサイトはこちらです。
http://pr.nikkei.com/ebooks/campaign/twitter/index.html

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

  • 作者: ニック・ビルトン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/04/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『究極のサバイバルテクニック』ベア・グリルス [新刊!]

著者のベアさんはディスカバリーチャンネルで「サバイバルゲーム」という番組を持っているが、これはそれを簡約にして一冊にまとめたものといえる。むろん画像のような鮮烈さはないが、そばに置いてときどき眺めると、いつかは役に立つはずだ。事故でサバイバル状況に置かれなくても、いつなんどき自然災害があるかわからないのだから、サバイバルはどんな人間にとっても重要だ。一家に一冊、ぜひ常備しよう。
http://japan.discovery.com/manvswild/

究極のサバイバルテクニック

究極のサバイバルテクニック

  • 作者: ベア・グリルス
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/04/18
  • メディア: 単行本



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『ブラック・リスト――極秘抹殺指令』ブラッド・ソー [新刊!]

 二〇一三年六月、電子情報(ELINT)や信号情報(SIGINT)を収集し、分析することを主な任務としているアメリカの情報機関NSA(国家安全保障局)が、アメリカ国民に対して過度の情報収集を行なっていたことを、元NSA・CIA局員エドワード・スノーデンが暴露した。
 十月には、ドイツのメルケル首相の携帯電話が、やはりNSAやCIAにより、十年以上にわたり盗聴されていたことが発覚した。メルケル首相は同月末のEU(欧州連合)首脳会議で、「残念ですが、わたしたちはデービッド(イギリスのキャメロン首相)とはちがって、この集団には含まれていません」と述べた。この集団とは「ファイブ・アイズ」(五つの目)という同盟のことだ。
 ファイヴ・アイズは、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの五カ国の情報機関による国際情報同盟で、第二次世界大戦中の米英の秘密条約が基本となっている。そして、ドイツはいまだに▼敵国▲と見なされ、この同盟にはくわえられていない。メルケル首相は、それを揶揄したのだ。
 だが、スノーデン容疑者が暴露したように、監視されているのは要人やテロリスト容疑者ばかりではない。
 二〇一四年一月十七日、オバマ米大統領は、NSAによる大規模な通話・通信記録の収集を大幅に縮小する方針を発表した。「新たなやりかたが必要だと考えてる。そのため、愛国者法第二一五条に基づく現行の計画を中止して、政府が大量のメタデータ(訳注 通話そのものではなく、通話記録のたぐい)を保管せずに必要な能力を維持できるような仕組みを構築するよう指示する」というオバマ大統領の言葉は、それまで同法を根拠に、通話・通信記録の収集がなされていたことを裏付けている……(訳者あとがきより)。
          *           *
 この作品、じつにおもしろい。キャラクターがきわだっているし、情報社会でITを使わずに戦うことがいかに難しいかが克明に描かれている。携帯電話もGPSも、便利だが両刃の剣で、いつその刃が自分に向けられるかわからない。現代の冒険小説の主人公たちは、いたるところにある防犯カメラの監視の目を逃れ、携帯電話やスマートフォンの使用には慎重を期しながら、戦わなければならないのだ。
 なお、あとがきの紙面が足りなかったので紹介できなかった、ブラッド・ソーの代表作を以下に記す。
         *            *
The Lions of Lucerne (2002) 『傭兵部隊〈ライオン〉を追え』(二〇〇二年七月ハヤカワ文庫NV)
Path of the Asssassin (2003) 『テロリスト〈征服者〉を撃て』(二〇〇三年九月ハヤカワ文庫NV)
State of the Union (2004) 『「亡霊国家ソヴィエト」を倒せ』(二〇〇五年十一月ハヤカワ文庫NV)
Blowback (2005) NPR(米国公共ラジオ局)がオールタイム・トップ一〇〇殺人者スリラーのひとつに認定。
Takedown (2006)
The First Commandment (2007)
The Last Patriot (2008) 国際スリラー作家協会最優秀スリラー候補作。
The Apostle (2009)
Foreign Influence (2010) 《サスペンス・マガジン》誌が二〇一〇年度最優秀政治スリラーのひとつに挙げた。
The Athena Project (2010)
Full Black (2011) 《サスペンス・マガジン》誌が二〇一一年度最優秀政治スリラーのひとつに挙げた。
Black List (2012)本書
Hidden Order (2013)

ブラック・リスト -極秘抹殺指令-(上) (SB文庫)

ブラック・リスト -極秘抹殺指令-(上) (SB文庫)

  • 作者: ブラッド・ソー
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2014/03/19
  • メディア: 文庫



ブラック・リスト -極秘抹殺指令-(下) (SB文庫)

ブラック・リスト -極秘抹殺指令-(下) (SB文庫)

  • 作者: ブラッド・ソー
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2014/03/19
  • メディア: 文庫



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『中国軍を阻止せよ!』ラリー・ボンド [新刊!]

「2016年、中国が東シナ海制圧に動いた!」……その魁は、まずスプラトリー(南沙)諸島に本格的な拠点を築くことだった。侵攻の三本の柱をもつ「三叉の矛」作戦が発動される。中国軍の主力は新空母〈遼寧〉になるはずだったが、ベトナム海軍の隠密作戦のために〈遼寧〉は航行不能になる。中国とベトナムの緊張が高まるなか、日本の経済学の泰斗があらわした「アジアのための海軍」をベースとする「沿岸同盟」がひそかに結成された。一国で中国の強大な軍事力に挑むのはむりでも……水面下で激しい戦いがはじまる。
なんといってもうれしいのは、日本と海上自衛隊が存在感を示していることだ。そうりゅう型潜水艦など、日本にはすぐれた兵器がある。イージス護衛艦「あたご」も、弾道ミサイル迎撃に活躍する。ラリー・ボンドのこれまでの作品のなかでも、第一級の力作といえる。
中国の軍事的な台頭は、アジアにとって大きな脅威になっている。この事案想定(シナリオ)が現実にならないことを祈るばかりだ。
中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫



中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫



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『秘密攻撃部隊』(上下)D・ブラウン [新刊!]

デイル・ブラウンは息の長い作家だ。この作品には、懐かしい登場人物も出てくるし、『オールド・ドッグ出撃せよ』に登場した恐ろしい兵器も復活する。いまや現実となったロボット兵器、無人機、まるで機動戦士ガンダムみたいな兵器も活躍する。それにしても、上巻表紙のハインド攻撃ヘリコプターは、すこぶる恐ろしげな姿だと、あらためて思う。

秘密攻撃部隊 (上) (扶桑社ミステリー)

秘密攻撃部隊 (上) (扶桑社ミステリー)

  • 作者: デイル・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2014/02/01
  • メディア: 文庫



秘密攻撃部隊 (下) (扶桑社ミステリー)

秘密攻撃部隊 (下) (扶桑社ミステリー)

  • 作者: デイル・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2014/02/01
  • メディア: 文庫



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『政治の代償』ボブ・ウッドワード [新刊!]

「財政の崖」以来、アメリカは何度となく国際上限引き上げや債務不履行のリスクの問題に直面している。この共和党と民主党の対立の縮図はいつ終わるのか……アメリカ政治の問題点を明るみに出すこの本では、オバマ政権のじれったいほどの議会対策が事細かに描かれている。共和党と民主党の重鎮たちは、それぞれに真摯なのだが、それだけに妥協点を見出すことができない。このドラマは、まだまだつづきそうだ。

政治の代償

政治の代償

  • 作者: ボブ・ウッドワード
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン [新刊!]

文庫化だが、若年者にも向けて、平明な表現を増やし、訳注も減らした(そういう編集方針)。いわば、ポケミス版とは別物になった。こういうありようを求めるのは、さすが早川書房(およびその編集者)だと思う。

ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: トム フランクリン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 新書



ねじれた文字、ねじれた路

ねじれた文字、ねじれた路

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/09/15
  • メディア: Kindle版



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『情況証拠』マルティニ [新刊!]

再刊だが、おもしろさは薄れていない。むしろ、裁判員制度が確立したいま、興味深く読むことができるリーガル・スリラーだ。

情況証拠 (上) (日経文芸文庫)

情況証拠 (上) (日経文芸文庫)

  • 作者: スティーヴ・マルティニ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 文庫



情況証拠 (下) (日経文芸文庫)

情況証拠 (下) (日経文芸文庫)

  • 作者: スティーヴ・マルティニ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 文庫



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『レッド・ドラゴン侵攻! 完結編 血まみれの戦場』ラリー・ボンド [新刊!]

 今年(二〇一三年)一月末、中国海軍の江衛Ⅱ型フリゲート〈連雲港〉が、近距離から海上自衛隊の護衛艦〈ゆうだち〉に射撃指揮レーダーを照射するという事件が起きた。中国側は監視(捜索)用レーダーだと弁解したが、距離は三キロメートル、目視できる距離で捜索することなどありえないし、照射された側には容易に識別できる手段がある。
 江衛Ⅱ型フリゲートは、艦によっては本書に登場する中国海軍フリゲート(艦種も艦名も記されていない)とおなじYJ(鷹撃)‐83対艦ミサイルを装備している。満載排水量二二五〇トン、全長一一一・七メートル、速力は二七ノットである。対して護衛艦〈ゆうだち〉は、ジェーンズ年鑑では「ヘリコプター搭載ミサイル駆逐艦」に分類され、満載排水量六二〇〇トン、全長一五一メートル、速力三〇ノットだから、小型犬が大型犬に吠えかかったという光景だっただろう。交戦状態にない国の艦船に対してやるようなことは、国際常識として、ちょっと考えられない行為だ。ついでながら、本書の主役級のアーレイ・バーク級イージス駆逐艦〈マッキャンベル〉(実在)は、〈ゆうだち〉よりもさらに大きい。
 ところで、本書に登場するフリゲートは、HQ(紅旗)‐61ミサイルも搭載しているので、ひとつ前の世代の江衛Ⅰ型とおぼしい。この型は、HQ‐61の性能が不充分だったので、四隻が就役したところで建造を打ち切られている。巡洋艦〈温家宝〉とこのフリゲートのコンビと〈マッキャンベル〉の最終対決は、この四作目の見所のひとつだ。
 武力による国境の変更は許されないというのが、第二次世界大戦後の先進国のコンセンサスだったが、それを中国は破ろうとしている。歴史的に最大の領土を、わが領土とする考え方がそこにある。これがいかに矛盾した考えであるかは、「日本が侵略により奪った」という論旨からも露呈している。なぜなら、中国の最大の領土は、侵略により得たものであったからだ。だいいち、中国は元来、「中原」を本拠となしてきたのではなかったのか? それはともかく、昨今、この中国の極端な武力外交(外交はもともと武力を拠り所にしたものであるとはいえ)を繁栄している軍事スリラーが増えてきた。ラリー・ボンドの新作Shattered Tridentもまさにそうで(二見文庫近刊予定!)こちらは海上自衛隊のイージス艦や潜水艦も登場するので、期待して待っていていただきたい。


レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: 文庫



Shattered Trident

Shattered Trident

  • 作者: Larry Bond
  • 出版社/メーカー: Forge
  • 発売日: 2013/05/07
  • メディア: ハードカバー



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