『刑事道』鳴海章 [本・読書]
この浅草機動捜査隊シリーズは、おもなキャラクターが入れ替わるところが面白い。今回は北からやってきた刑事が、執念で捜査をつづける。テーマは特殊詐欺で、これも興味深い。どういう仕組みなのか、どういうつながりで犯罪に引き込まれてゆくのか……実態を小説という形で知りたかったからだ。解説の吉野仁さんが、のっけから「文句なしにシリーズ最高傑作」と評しているのもうなずける。犯罪者の視点がないと、推理小説はつまらなくなるのだが、それをきちんと押さえている。とにかくあっという間に読みました。
2016-02-13 20:01
nice!(1)