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ことばの美学59 自信たっぷりは危険 [雑記]

タマに翻訳本を読むと、やれやれと思うような文に出くわすことがある。「ドーベルマン一匹を連れ、自動拳銃と回転式連発拳銃とサブマシンガンをかかえ、杖をついてガザの町を歩きまわったものだ」――この人物は、手が何本あるんでしょうね。「協力関係は、美しいといえるほど完璧だった」――beautifullyの意味ぐらいわからないのかね。アラビア語も、わからないときには「自信たっぷりに間違える」ことがないようにきをつけよう。ミサイルの名称に「アルサフィール」(ヴィクトリー)とあったが、Al-zafar――アッザファル(勝利)のことだろう。西側で「ヴィクトリー」と呼んでいるのではないだろう。「アルカフィール」(コンケラー)はAl-kaahir――アルカーヒル(征服者)のことだろう。当てずっぽうで長音にするくらいなら、「アルザフィ(orファ)ル」、「アルカヒル」としておけばよいのだ。ビン・ラーディンが正解でも、ビン・ラディンならまずまずOKだ。ビン・ラディーンとしたらおかしいだろう。それとおなじことだ。こういうレベルの低い翻訳が多いから売れないのだ……とまではいわないが、もっとしっかりしてほしいね。
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