SSブログ

『レッド・ドラゴン侵攻!』ラリー・ボンド [新刊!]

昨今の中国の拡張主義には、目に余るものがある。尖閣諸島など、中国の古い地図では、たしかに日本領としているのに、なにをいまさら――である。しかし、中国の理屈では、朝鮮は朝貢していた属国であり(金正日はたしかに倉皇とはせ参じていることである)、安南と呼ばれていたベトナムなどの東南アジア諸国も中国の一部なのである。だが、レアアースはともかくとして、現在の中国は石油資源にもとぼしく、食糧難も懸念されている。そんななか、肥沃な農地と豊かな石油資源をもとめて、中国人民解放軍がベトナムに侵攻した。アメリカはこれに深刻な懸念を抱くが、大部隊を派遣する時間の余裕もなく、ましてそれをベトナム側が受け入れるはずもない……そこで奇策を講じ、進軍を阻む作戦が立案された。そして、ベトナム軍へ顧問が派遣される。さらに、たまたま現地にいたCIA工作員が、人民解放軍の蛮行をあばく画像を手に入れるために、人民解放軍が雲霞のごとく押し寄せる国境地帯をめざす。欧米の経済と複雑にからみあった中国のごり押しを許さないために、国際社会にその証拠を示す必要がある……。久しぶりの痛快な軍事スリラー巨編だ。それに、売れてます!

レッド・ドラゴン侵攻! 〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 〈上〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 文庫



レッド・ドラゴン侵攻! 〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・ドラゴン侵攻! 〈下〉 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ラリー・ボンド
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 文庫



nice!(0) 
共通テーマ:

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。