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イギリス英語にご用心 その1 [翻訳]

 イギリス英語というのはなんだか変な表現だが、アメリカ英語が主流になっている昨今、こんないいかたをするしかない。クインズ・イングリッシュといえないのは、むろんしもじものお話をするからである。
 elevatorがlift、trunkがbootなんていうのはだれでも知っているが、ベテランの翻訳家でもよくまちがえている「御三家」がある。jumper、vest、trainerの三つである。jumperは「ジャンパー」ではなく「セーター(プルオーバーの)」のことだし、vestは「チョッキ waistcoat」ではなく下着のシャツのこと、trainerは「トレーナー」ではなく「スニーカー」だ。まあ、ほんとうによくまちがえていること……。でも、この三つさえおぼえていればBob's your uncle!
とはいかないよ。まだまだありありのこんこんちき。
 wagonって書いてあるからstation wagonかと思うと、そうではなく、ただのクルマのこと。ステーションワゴンは、イギリスではestateだ。フランス風にbreakなんていうこともある。ミニバンみたいなのはpeople carrierという。
 fry-upは辞書には「ありあわせの炒め物料理」と書いてあるが、イギリス流のこってりした朝食――ソーセージ、ポテト、目玉焼き、ベーコン――のことだ。
 また思いついたら書こう。どうだいよく知ってるだろ――おっと、Touch wood!
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