『俳風三麗花』『櫻川イワンの恋』三田完 [本・読書]
昭和初期を舞台にした三田完の小説には、さまざまな芸ごとが出てくる。『俳風三麗花』は日暮里の先生のもとでひらかれる「句会」を描く「句会小説」で、選句の場面に謎解きめいた興があってなかなか楽しい。『櫻川イワンの恋』の各作品は、庶民の暮らしを描いていてなかなか泣かせる。この作者にはぜひ山周賞をとってもらいたいものだ。
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