『コンラッド・ハーストの正体』ケヴィン・ウィグノール [本・読書]
最近、殺し屋・スパイ物では、なかなかおもしろい作品がないのだが、これはそのかみのリテルやオールビュリーの傑作をほうふつさせる。最初のほうの心理描写はちょっとつらいが、主人公が追われる立場になると、がぜんおもしろくなる。物語の流れや結末もありふれたものではなく、ひねりが聞いている。信憑性の高い殺し屋・スパイ小説といえる。ヨーロッパの作家はさすがひと味ちがう。
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