"Ballads" John Coltrane Quartet [ギター・音楽]
ジョン・コルトレーンのアルバムのなかでは異色らしいのだが、サックスに色気があってよく歌っている。音楽はメロディがだいじだということがよくわかる。それに、マッコイ・ターナーの流麗なピアノは、まるでクラシック音楽のような響きではないか。最初のSay Itのエルヴィン・ジョーンズのドラムスは、なんとブラシを使っている。2曲目のYou Don't Know What Love Isでは、シンバルでサックスにかすれた裏声を提供している。ジミー・ギャリソンのベースは間のとりかたとピアノの和音とのからみがすばらしい。聞いていると仕事の手がとまって聞きほれてしまうような演奏だ。