SSブログ

ことばの美学10 時空を超えて [雑記]

 外国の小説を訳していると、時間や距離にまつわる描写がいいかげんなのに悩まされる。ときには「時間割」を書いて、細かく訂正しなければならないことがある。また、数カ国にまたがる話だと、時差の計算が厄介だ。
 距離や重量の換算は、いちいち算盤を置いたり(できないが)、電卓に打ち込むより、計算尺を使うほうが楽だ。たとえば、時速55マイルは55×1.609=88.495、時速60マイルは……(以下略)、と電卓で計算するのではなく、計算尺の目盛りを1.61に合わせておき、55と60のそれぞれの対照する目盛りを見て、90km、95kmと、おおよその数字を出すほうが、翻訳の場合はぐあいがいい。
 それに、計算尺は昔学校で使ったような物差し状のものよりも、円形のほうが便利だ。下に記したHPで買うConciceの計算尺には、マニュアルもついているので、簡単な計算には不自由しない。大型のもあるが、このNo.27Nというタイプ(片面型)には、裏に換算のための手引きがあるので(1貫=3.75kg等)使い勝手がいい。Conciceでは、世界時刻計算器(No.73)というのも作っていて、これは先に触れた時差の計算にしごく便利だ。
http://www.concise.co.jp/store/rule/generalrule.html


わかりやすい計算尺の使い方 (1966年)

わかりやすい計算尺の使い方 (1966年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 高橋書店
  • 発売日: 1966
  • メディア: -



nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。