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10歳から100歳までできる英語のおべんきょう(6) [英語]

 オトナも含めて新学期ということで、テレビやラジオの語学講座のテキストは4月号ばかりが売れるようだ。まあ年中行事というところだろうか。それはそうと、書店で見ると、やはり英会話のテキストがいちばん減っている。英語が話せるようになりたいという向きが、それほど多いということだろう。
 しかし、目的はなんだろう? 旅行のため? 旅行でしゃべるフレーズなど、ごく限られている。旅の名人の友だち野画伯曰く。「ホテルに行けば泊まる。レストランに行けば食べる。こちらも向こうも、そういうはっきりした目的を知っているわけだから、そんなに話せなくても困ることはない」
 そうなのだ――たとえ一人旅で不安であろうが、ホテルのフロントの手続きは、日本もアメリカもそう変わらない。パスポートとかクレジット・カードを持ってならんでいれば、ことは潤滑に進み、キイを受け取れることだろう。レストランでriceをliceと発音したところで、皿に盛ったシラミが出てくるわけはない。ビールを注文したらミルクが来た、といった程度のことはあるかもしれないが(ある翻訳家が経験している)、まあそれはご愛嬌だ。ステーキを注文するのに、I’m steak.といっても、グリルで焼かれる心配はない。それに、アメリカ人もそんないい方をするのを聞いたことがある。やつら、あんがい英語は下手なのだ。
 前置きが長くなったが、これはいちおう英語のおべんきょうについて書いているので、今回は海外旅行でよく使うはずの便利なフレーズをいくつか紹介しよう。
(1)May I try this? (例)これを試着してもいいですか?
 べつに試着でなくてもいい、なにか商品を手にとって見たいときにも使える。ただ May I ...? といって相手の顔を見るだけでも通じるだろう。そのあとは、もごもごと不鮮明にしゃべってもかまわない。最初のMay Iが相手に聞こえて、ナニをナニするのかが相手にわかりさえすればよろしい。
(2)I’d like to make a reservation for tonight. 今夜の予約をしたいのですが。
 これも、はっきりいうのはreservationとtonightだけでいい。くれぐれもfor-tonightとつづけていわないように(二週間後=fortnightだと誤解されないように)for エー tonightと間を置く。そのあとで人数や、時刻、名前を聞かれるのは、日本とおなじだから、あわてることはない。相手がわかりにくいようだったら、「すし・ふじやま」とか「マツザカ・ゴジラ」と名乗ってもいいだろう。
(3)Would you please fax this for me? これをFAXしてくれますか?
 後半はなんでも命令形の文をつけくわえればいい。(1)は許可をもとめるときに応用する。(2)は自分のやりたいことを相手に伝えるときに使う。(3)は相手になにかを頼むときに使う。どれも丁寧な表現なので、相手に悪い印象はあたえないはずだ。腹が立つときにこういえば、かえって皮肉にもなる。いずれも、最初のほうはもごもごと口のなかでいって、肝心な動詞や名詞だけをはっきりいえばよろしい。
 でも、英和辞典ぐらいは持ち歩いて、わからない単語はいつでも引けるようにしておきましょう。チャイナタウンに行くことも想定して、こんな辞書はいかが?

講談社パックス日英中3カ国語辞典

講談社パックス日英中3カ国語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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