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『抹殺部隊インクレメント』 [新刊!]

 元SAS隊員クリス・ライアンの冒険小説の新作。主人公は前作『テロ資金根絶作戦』とおなじ。前回はMI5の仕事だったが、今回はSISになかば強制的に任務を押し付けられる。今月末の発売予定なのに、アマゾンでは「品切れ」になっています。まったくもうなにを考えているんだか。
 ところで、MI5につづいて、最近SISもホームページを開設した。SISはMI6と呼ばれることも多いが、正式名称はSISで、MI6というのは、第二次世界大戦中などの短い期間に使われていた便宜的名称だった。これはイギリス情報機関の歴史を記した大作Secret Service by Christpher Andrewにも書かれているが、そういった経緯もこのホームページでわかる。
 007号がボンド海軍中佐であることからもわかるように、簡単にいってしまえば、SISは海軍系(+外務省)、MI5は陸軍系(+内務省)である。MIのMはMilitaryで、辞書をひいてもらえばわかるが、この言葉は狭義では「軍」ではなく「陸軍(の)」の意味だ。
 SISはヴォクスホール橋(ヴォクソールとも発音される。BBC発音辞典には両方が載っている)の南のピラミッドを思わせる派手なビルを本部としている。MI5はテムズ川を挟んだ対岸のテムズ・ハウスという地味な建物が本部である。ここはロンドン名物の大観覧車ロンドン・アイのまん前だから、双眼鏡で覗けるかもしれない……。
 

抹殺部隊インクレメント

抹殺部隊インクレメント

  • 作者: クリス・ライアン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫


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