新・翻訳アップグレード教室(12) [翻訳]
きょうは小さな大辞典の話をしよう。
ちかごろは英和辞典でも動詞の求める文型がわかるようになっているものが多い(『ジーニアス』など)。以前はなんといっても「ホーンビー」だった。Idiomatic and Syntactic English Dictionaryというこのちっちゃな辞書は「新英英大辞典」と称している。高校時代から使っていたのがぼろくなったので、古ハンカチとボール紙で装丁し直したのが写真のやつ、すこし大きな版になった新しいものもならべよう。
この系譜の辞書にはほかにOXfordのAdvancerd Lerner'sなどがあるが、とにかく日本人のための英英辞典であるだけに語義の説明がわかりやすいのがいい。「英文法に弱い」と思っている向きには必携だろう。どんな長文でも、主語と述語さえしっかり把握すれば、あんがい誤訳しないものだ。そのためにも、文型のパターンを知ることがだいじになる。