クリス・ライアン、デイル・ブラウン [翻訳]
クリス・ライアン『テロ資金根絶』(仮題)――7月刊行予定・早川書房のゲラが終了。テロリストものはアラビア語が出てくるので、せめて辞書がひけるように、せめてアラビア文字(アラビア語、まではいかない)をおぼえようと勉強中。短い単語ならわかるようになった。また、『聖クルアーン』の引用については、全文から検索できるサイトがあるので、なんとかなる。原文で『千夜一夜物語』を読もうともくろんでいた亡父が蒐めていたアラビアの辞書や『聖クルアーン』も役に立った。クリス・ライアンの原書は、事実を考証し、訂正して訳す必要がある部分が多々ある(拳銃の装弾数など)が、筋立てはあいかわらずうまくできているし、スリルもある。
デイル・ブラウンについていえば、前作の『炎の翼』が派手な割りにややパターンに陥っていたのに比して、中央アジアのトルクメニスタンを舞台とするこのAir Battle Force(今年中に刊行予定・二見書房)は、テンポもよく、快調に訳すことができた。ことに戦車部隊による地上戦の部分に迫力があり、イラク戦争の経験者の知恵も借りているのではないかと思える。こちらは先週訳了したばかり。乞うご期待